反動、再発

なんだかんだと言い訳をしつつStable Diffusion を導入後、余暇の時間がほとんどが画像生成になってしまった。狂った猿のように画像を生成しまくっていた。

このAIによる画像生成は、プロンプトで指定した画像をAIが自動生成してくれる。AIの学習モデルを自力で作成することはできないので、学習結果のファイルをネットから落とし、インストールする。

初めの出力結果はかろうじて人間と識別できる程度だったものが、ネットで様々なプロンプトを学び、向上させていき、パラメーターをいじることで精度が高まっていくのが楽しくてしょうがなかった。

ネックといえば、精密な画像を生成しようとすると相当な時間がかかるくらいだろうか。それにしても架空の美人をいくらでも作成(とはいってもネット上にある画像から学習されたようなので、どこかで見た顔や体型が出てくる。こちとら相当数の画像を見ているのピンとくるものがあった。全く自慢にもならないが)

プロンプトによる生成はもちろん、画像イメージからの生成も可能と知ってから加速度的に精度が高まった。

素材となるものは相当数所持している(この辺りから問題になるのだが‥)ため、希望の衣装や体型、ポーズなどプロンプトで指定しなくても画像イメージに沿ったものを生成する。また、イメージにかなり近いものや遠いものでもパラメーターで調整できる。

この、溜め込んだお宝を探して気に入ったものを材料に新たな作品を生成するという夢のような作業。気がつけば2〜3時間は余裕で経過している。時間の経過が文字通り高速になる感覚。で後に残されたものは生成された画像群と虚脱感だけ。

そう、バカでも気がつくが、これは数ヶ月前のネットでポルノを漁っていた時と全く同じことをやっているのだ。違いはネットを狩猟し続けていることと自分で生成していることの違いか。

これが1週間ほど続いた。数十年の悪習慣は侮れない。誰がなんと言おうと完璧な再発である。

このままだったら副作用がくるな、という予想通り(夢中になりつつも頭のごくごく一部、ほんの一部だが冷静な部分があった)、ここ数日の副作用がテンプレ通りなのがもう笑えてくるほどだ。

虚脱感や思考の低下、もやがかかった感じ、だるさ、不安感が襲いかかってきている。家から一歩も出たくないし、なんなら布団からも出たくない。風呂はもちろん、歯を磨くのもだるい。当然世の中の動きや食事、読書にも関心が沸かない。関心が湧くのは画像生成の一点のみ。

一応ギリギリで社会生活を営んでいるので、普通の人が意識せずやっていることを気力をふりしぼってやっていた。一般社会に出ている時は何食わぬ顔で平気なフリを全力でしている。もちろん、そのような普通のことに全力なのでリソースを他に振り分けることもできるわけがない。判断や決断等の高度な思考が伴うことはほとんど残念な内容になって、そのことも後悔や無力感、この世から消えてしまいたい感を加速する悪循環である。

自分のケースに関して言うと、手軽な欲求解消と快適な普段の生活はトレードオフだということを強く感じた次第だ。まあこれは人それぞれだとは思う。ただ自分の場合は強く意識しておきたい。

また一からやりなおしである。